特に銃器や車に関してはハンパない思い入れがあるみたい。
今回のBS「とことんルパン三世」でも製作側のエピソードで語られていたっけ。
でもスキューバダイビングのシーンだけはあまりにも道具の描写がお粗末で。
ま、そのアニメのまんまのフィギュアも持っていたりするわけだが。

銃器類は当時発売されていたモデルガンがモチーフになっているのかな?
ルパンの使うワルサーP-38は第二次大戦中のドイツ将校に支給されたもの。
プラモデルやモデルガン、エアガンなどで数え切れないほど商品化されている。
多分、このルパン三世の影響で日本人は「世界で一番ワルサーP38が好きな国民」かと。
余談だがルパンがワルサーを発砲するシーンのアップカットで発射のスローを見てニンマリ。
ちゃんと実銃のように銃身がショートリコイル(少しだけ後退)している事が判ったのだ。
これを当時のアニメで再現していたとは・・・やっぱりルパンはマニアをニヤリとさせてくれる。

次元が愛用する通称「コンバット・マグナム」はアメリカ、スミス&ウエッソン社のM19。
357マグナムという通常よりも炸薬の多い弾薬を使う、殺傷能力の高い銃。
日本ではS&W社のリボルバー銃と言えばダーティハリーのM29(44マグナム)が有名。
オトコ臭い、職人気質のガンファイターには西部劇ゆずりのリボルバーが似合うのかな。

また劇中でよく使うマシンガンにはドイツのMP-40(通称シュマイザー)が目立つ。
これも第二次大戦中のドイツの名銃、下士官や戦車兵が多用した9mm口径のマシンガン。
その他には第二次大戦末期からベトナム戦争初期まで使われたアメリカのM3、
通称「グリースガン」なんてのも度々見かける。

そう言えば銭形警部は戦後の警察や自衛隊がアメリカから貸与されていた大型自動拳銃、
コルトM1911(A1)通称「ガバメント」45口径を使ってるのも時代考証的に合致してる。
キャラの立った悪役(たまに不二子)がドイツのモーゼル自動拳銃なんて使ってるのを見ると
この設定を考えている人はさぞやミリタリーファン、特にドイツの軍用銃が好きなのかなと。

クラシカルな名車が続々と登場するのもこの漫画の魅力。
メルセデス、メッサーシュミット、フィアット、シトロエン・・・何故か旧車の個性的な車ばかり。
今みたいにCGなんて無かった頃だから描く方も大変だったよね多分。

でもこうやって集中的に連続して見てみると判るのだが
エピソードによって銃の描写やメカの表現力にバラつきがあったりして・・・。
それはキャラクターの顔や衣装の書き込みにも大きく現れている。
つまり細かく書き込んであるエピソードもあればかなりの「手抜き」に見える回もあるようで。
放送スケジュールや製作締め切りやら、そういった時間的な制限もあったのだろうか。
同じく銃や武器が多用されるアニメとして「シティーハンター」なんかに比べてもきっと
スタッフの人数も施設の充実度も桁違いだと思うが「シティ・・・」の方が上手く手を抜いてる。
・・・・・・のように感じる。(シティハンター ファンの皆様、製作者の皆様ごめんなさい)

(初代)ルパンも後半になって銃やメカの表現が幾分いい加減になったような気もしたのだが
さて、それが僕の記憶違いだったのかどうかは今から録画済のエピソードを見てから。
それにしてもBS2、初代ルパンを全話、一気放送なんてなかなか粋な事をしてくれる。
ただ悔しいのは(仕方ないのだろうが)所々で「放送禁止用語」の無音部分が目立つこと。
何度も再放送を見てきた僕はそこで実際に何と言われているのか知っているのだが
今回の「保存版を録画」する気満々の僕にはやはり辛い。ま、NHKだから仕方ないのか?

今、懐かしのアニメとかヒーローモノとか、ほとんどがDVD化されて入手可能ではあるが
やっぱりこんな感じで当時のエピソードや製作裏話なども絡めて集中放送して欲しい。
で、今後やってほしいものは何かというと・・・。
「マイティ・ジャック」「戦え!マイティ・ジャック」これは富田勲さんの曲が素晴らしかった。
今こそ「新世紀エヴァンゲリオン」なんて特集したらそこそこの数字取れそうな気がする。
・・・・まったく。
イイトシして何言ってるんだか。


▲ by beach_bunny | 2008-07-30 21:28 | 日記