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「びーち」の一番長かった日。(その1)

みなさま 沢山の励ましのメッセージをいただきありがとうございました。
また私自身へもお気使いいただきありがとうございます。
「びーち」が死んだ翌日より、普通に仕事に行ってます。ご安心を。

うさぎを飼っておられる全国の皆さんの、何かお役に立てればと思い
以下の記事を残したいと思います。








10月の中旬に一度体調を崩して入院した「びーち」でしたがその後の回復は目覚しく
退院後は食欲も旺盛、排便も快調で何の心配もない状態・・・のはずでした。
ところが月末になってまた食欲の減退を見せたのですぐに通院、
そして11月5日に再入院となりました。
これは点滴の為に毎日通院するよりも「びーち」の負担が少ないと私が判断した結果です。

ところがその後「びーち」の体調はみるみる悪化して気になっていたお腹の張りが肥大化
入院時はまだそこそこ食べていたのですが3日目にして危篤状態に陥りました。
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担当の主治医のドクターに連絡を取っていただけないかとお願いしましたが叶わず。
それまでにも入院中のぞんざいな扱いや診療内容に疑問を抱いていた事もあり
大阪府下のさほど遠くないエリアでうさぎに詳しそうな医院を探しまくり、転院を決意。
今思えばこの決断をもっと早く下すべきでした・・・。
まだまだずっと食欲もあって元気なうちに僕は「びーち」の「異変」に気がついていたのに。

11月8日の夜遅く「びーち」を転院させて診察を受けました。
この時点ではまだ「びーち」は自分で立つ事もできて牧草も少し食べていました。
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ドクターの話によるとこの3日間「ほとんど食べない」状態になる前に来て欲しかったと。
アシドーシスの状態にありとても危険であると言われ手術は無理との判断でした。
胃の大きさ、固く張った状態が気になりましたが内科的治療をするしかないと。
それでも完全閉塞ではない可能性を信じて強制給餌もトライしてみる事に。

とにかく危険な状態ではあるが夜間も常駐して看病してくださるとの事で入院手続き。
前に居た病院より「何とかしてもらえる」という希望が湧いてきて、
この日の帰り道、車の中で「びーち」のトモダチと「治ったらお祝いしようね」と言いました。
この日は朝一番から「びーち」の為に奔走してヘトヘトでしたが布団に入ったのは深夜3時。


翌朝8時に家を出て「びーち」の入院先の病院へ。一晩明けて「びーち」は落ち着いたか?
少し楽観視していた僕を待っていたのは予想外にグッタリとした「びーち」の姿でした。
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腹水が溜まっているようで全くの虚脱状態。どこを触っても無反応です。
これはもう一刻も猶予がないと、ドクターの話では今朝7時半頃までは時々動いていて
少しではあるが自分で牧草を食べるような仕草もあったとのこと。まさに急変です。

目も動かせないような、うさぎの弱点である後ろ足の裏を手で触ってもピクリともしない
こんな「びーち」は初めて見ます。僕の呼びかけにもまったく反応しません。

僕はそれでも「びーち!」、「びーち!」と呼び続けました。
すると突然、グッタリしていた「びーち」がガタンと立ち上がって僕の方に顔を向けました。
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僕はその時の「びーち」の表情が(来てくれてありがとう・・・僕もうダメみたい)
そう言っているように見えました。
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あとからあとから涙が出てきて、こんなになるまで、何もできなかった自分が悔しくて。
最後の力を振り絞って僕の方に向きを変えてくれた「びーち」をそっと膝の上に乗せて
ドクターにお願いしました。「どうか開腹手術をお願いします」と。
僕のその言葉がわかったかのように「びーち」は優しい目をして僕を見つめていました。
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ボロボロと泣きながら僕は「びーち」の名前を呼んで、「びーち」はその眼差しで答えて。
「待ってたよー。来てくれてホントにありがとー。」
「ごめんねー・・・僕やっぱりもうダメだよー・・・ごめんねー」
そんな「びーち」の心の声が、僕にははっきり聞こえたようでした。
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ドクターが手術の用意をしているあいだ、僕はずっと膝の上に「びーち」をのせて
目と目で見つめ合って感謝の気持ちを語り合いました。
この手術を生きたまま終わることは無理だろう・・・僕らはお互いに知っていました。
もう僕の口からは「がんばれ」という言葉は出てこなくて。
「ありがとう」と「ごめんね」を繰り返し繰り返し、膝の上の最愛の相棒に投げかけました。
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手術代まで僕の手で運ばせていただき、そこで僕は小さく(またな、「びーち」)と言いました。
待合室で他の方がいる前で涙が止まらなくなり僕は自分の車の中で待つ事にしました。
助手席には今日からの入院に備えていつも使っている木製のスノコ。
昨日までの小さなペットキャリーみたいなケージじゃなくて
今日からは普通のうさぎ用ケージでゆっくりできる、そう思っていたので持ってきたのに。
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手術が終わるまで1時間近く・・・突然車の外でドクターが立っているのに気がつきました。
その表情で全てがわかります。「びーち」はもう逝ってしまいました。僕には分かってました。

手術前にドクターと話し合った
「もしこの手術に耐えられず死んでしまったとしたら」
「それはこの子の苦しみを早く取り除いてあげられた(安楽死)と考える事も」
それはそれでアリなんだと、自分で自分に言い聞かせていました。


診察室に通されて、そこに「びーちが横たわっていました。
さっきまでと違うのはもうお腹が動いていないこと。もう冷たくなり始めていること。
でもその口元はなんだかちょっと笑っているようにも見えました。
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「びーち」・・・ごめんね。、ありがとね、本当にごめん・・・ありがと。
寂しいよ・・・悲しいよ・・・俺はお前がいないと寂しいよ・・・。
ごめんね、ありがと・・・・本当にごめんね。・・・・・・・今までありがと。
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ドクターが「しばらくこちらでごゆっくりしていただいて結構です」と言って下さり
僕と「びーち」を二人きりにしてくれました。
僕は泣きながら何度も何度も「びーち」のほっぺにキスをして体を撫でて
今まで頑張ったスーパー・タフなうさぎ、「びーち」の労をねぎらいました。
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「びーち」はなぜ死んだのか。
もちろん最後の瞬間は弱りきったところへ全身麻酔での手術に耐えられなかった結果。
もんだいは胃の中がカチカチでパンパンに張った状態はどうして起こったのか?
牧草もモリモリ食べて山盛りの黒豆さんを出し続けていた健康な「びーち」がなぜ?
その答えはドクター自身も想像していなかったものでした。

「びーち」のお腹を開けた瞬間、大量の腹水が流れ出して、手のつけようがない状態。
そして次の瞬間、胃や肝臓、すい臓と言った複数の臓器を覆い尽くすように癒着した
巨大な腫瘍のようなもの(ドクターは最初ガンだと言っていましたが後に膿瘍ではないかと)
これはうさぎだけでなく小動物、いや動物でもとても珍しい、殆ど見た事のない症例だと。
僕はすぐさまもう一度「びーち」のお腹を開いてじっくりと観察して欲しいと依頼しました。

その現場に立ち会わせていただきひとつひとつの臓器を取り出しながら
ドクターの説明を聞き漏らすまいと集中しました。目の前に巨大な膿瘍がありました。
いったいどうして内蔵の外側部分にこんなものが発生して肥大化したのか、
動物のガンの研究に全力を注いできたドクターでさえ前例を知らないような状況だと。

僕は「このサンプルを研究して全国の獣医師に発表して下さい」とお願いしました。
「びーち」が死んだことに何か少しでも意味があって欲しいと。
今後ほかのうさぎが同じような死に方をしない為の役に立てて欲しい、
そうなれば「びーち」も僕も嬉しいです。
この膿瘍(らしきもの)の検査結果が出たときに僕にも知らせが入るようにお願いしてます。


遅れてやってきた「びーち」のトモダチの顔を見て僕は又こらえていた涙が溢れ出しました。
さっきまで医学的に、学術的に「びーち」の解剖作業を見ている事で冷静さを装ってたけど
やっぱり僕の大好きな相棒、うさぎの「びーち」が今はもういなくなってしまったんだと。
病院の待合室で声を上げて泣いてしまいました。

もうちどお腹を綺麗に縫い合わされた「びーち」が帰ってきて
そこで今度は僕と、「びーち」のトモダチと3人で・・・・。
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ドクターが一言。
「この子・・・今日あなたが来るのを待ってたんでしょうねぇ・・・・」
あの内蔵の状態で今朝まで生き続けていたのは相当な「頑張り」だったはずだと。
一生懸命ギリギリまで、食べ続けて甘え続けてくれた「びーち」。
自分でも何とか治りたい、生きたいと思って頑張っていたのでしょう。
そしていよいよ力尽きた夜明けすぎに、僕がもう一度会いに来る事だけを信じて
「びーち」は最後の力を振り絞って一瞬立ち上がり、僕に目線をくれたのでした。


帰りは助手席に座ったトモダチの膝の上で。
僕ら3人で仲良くおうちに帰ろうね、「びーち」。
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懐かしいケージの、いつもと同じ場所、いつもと同じ寝相で。
やっと帰って来れたね。

お帰り・・・・相棒。
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(その2へ続く)





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by beach_bunny | 2013-11-20 00:08 | 「びーち」  

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