白い光に守られて・・・救急車に乗った夜。

8月30日 金曜日は作業所を15分だけ早退して急いでガイドのお仕事へ。
しかしまぁ毎日毎日、こうしてギリギリのスケジュールで移動の連続、
そのうち事故なんかしなけりゃいいけど・・・って思わないでもなかった。

キラキラ君と手をつないでワイワイ言いながら歩いていたら先日とはまた違った薬局で
「オードムーゲ発見」
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スキンケア・・・に使うものなのかぁ。しかしやっぱり名前が・・。

キラキラ君と別れて、普通なら真っ直ぐ家に向かうところだがこの日は違う。
8月分の全ての書類(記録表、記録簿)をまとめて今から事務所のポストに投函しに行かねば。
今日の仕事中にメールで「月曜の朝までに提出されたし」との要請があった。
今ちょうど8月最後の仕事を終えて書類を回収したばかり、随分遠回りだが事務所に向かった。

ひょっとして集計のために誰か残業してるかな?なんて淡い期待も虚しく、
シャッターの下ろされた事務所のポストに1ヶ月分の書類が入った封筒を投函してバイクに跨る
帰りに夕食の買い物をなくちゃ・・・走り慣れたいつもの道を普通に走っていた。

目の前を走行する軽自動車が真っ直ぐな道を走行中に何の合図もなくブレーキを踏んだ。
十分な車間距離もあったし速度もそんなに出ていない事もあって僕のバイクも一緒に減速
前を走る車は更に減速しつつまたも合図なしに左の路側帯にスーっと寄っていった。
そこはちょうど、僕もよく行くホームセンターの駐車場があるあたり、
(なんだ、ここで買い物するのか?ウインカーくらい出せよ)そう思いながら
その車の右側を直進しながらもう一度加速しかけた時だった。

左の路肩いっぱいに寄った軽自動車は次の瞬間これまたなんの合図も出さずに右に転回
つまりUターンを開始したのだ。
まるで僕に向かって体当たりするかのように迫ってくる。
それを避けようと更に右側へ逃げる、まっすぐ突っ込むことも避けたい、逃げるしかない。
(バイクは進路変更しながら急ブレーキをかけると転倒の恐れがある為)
片側2車線の広い車道を一気にUターンをするにしても何故僕のバイクに気づかないのか?
大型のハロゲンライトで一般的な小型バイクよりは眩しいくらいなのに・・・。

逃げる方へ逃げる方へ相手の車はむしろ僕に体当たりするかのように加速してきた
ギリギリで避けられるかと思われた僕の進路は完全に塞がれて車の右前方に衝突
僕は最後までハンドルを握ってコントロールしようと踏ん張っていたので一緒に突っ込んだ。
大きな衝突音と共に左足がバイクと車の間に挟まれ、そのまま跳ね飛ばされて宙を飛んだ
バイクの事故の経験がある人は判ると思うんだけど衝突の直前から実に記憶が明晰で
まるでスローモーションのようにゆっくりした時間の流れの中で実に様々なことを考えていた。

(あ!クソ、こっちに来るなよ来るなよ来るなよ)

(こらこらこら当たるやんけ!おいおいおいおい、わー当たる)

(ぐわ!当たった、くっそー事故やーえらい事してくれたなオマエ)

(このまま飛ばされたらヤバイな、うまいこと着地せな大怪我するな、首と頭だけは守ろう)

(もうすぐ道路に着地するな痛いのイヤやなぁ)

・・・・

その直後、僕は一瞬背後から誰かに優しく抱きかかえられたような感覚がして背面から着地。
後頭部からヘルメットで「ゴツン」と、本当にこんな事故にしては奇跡的に軽くぶつけて済んだ。
すぐさま自分の身体各部の損傷をチェック。

(頭・・首・・・しっかりしてる、そんなに強くぶつけてないし大丈夫なはず)

(呼吸・・・出来てる、両方の肺もちゃんと機能してる、咳も出ない苦しさもない)

(肩、腕、肘、指先・・・両手とも大丈夫、折れてない)

(股関節、痛くない。膝は両方曲がる、足首、指先ちゃんと動く、大丈夫折れてない)

そうやって自己診断が全部終わった頃に男性がひとり駆け寄ってきて声をかけてきた。
女の人が携帯で警察なのか消防なのか電話してる、場所が説明できずにオタオタしてる。

運転手らしき男性が僕の傍らにしゃがんでしきりに(すみません、すみません)と言っている。
僕は思わず
「減速して左に寄ってUターンするまで一度も合図を出せへんかったの、ちゃんと覚えてるぞ」
道路に横たわったままヘルメットの中から睨みつけた、相手は一歩下がってたじろいだ。

先にパトカーが来て救急車が来てなぜか消防車も来た。ガソリンでも漏れてたかな?
ストレッチャーの上でサチュレーションやら血圧やら体温やら、バイタルを測られながら
僕はずっとバイクのことを心配してた。
「バイク、ちゃんと路肩によせてもらえました?」
「押したら動かせそうでした?」
「キーを抜いてきてもらえませんか」
「バイク屋に連絡させてください」
「バイク屋さんが取りに来てくれるまでどうしよう、盗まれたら困る」
バイクの事ばかり・・・救急隊員も呆れてた。

現場からわずか1~2分ほどの大病院、僕がよく行く病院だった。
腰がものすごく痛くて直立できない、いつもの腰痛がめちゃめちゃ激しい時の痛みによく似てる。
左足首から血が出てる、車とバイクの間ではさまれた膝から下がパンパンに腫れてる。
右の肘から血が出てる、打撲のせいで変なふうにプックリ腫れてる。
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その他にも痛いところを数えたらキリがない、バイクの事故は瞬間的にもの凄い筋力を使う
そのため翌日の朝になって全身が激しい筋肉痛に襲われることが多い。
(今よりも本当に痛いのは明日だな・・・)そう冷静に思いながらレントゲンやCT検査を受けた。

相手のドライバーはよく見ると真面目でおとなしそうな青年で、人生で初めての事故だという。
僕は何だか可哀想になってわざと明るく振舞って励ました。
保険に入っていればもう任せておけばいい、ちゃんと誠意を見せてくれたら示談で済ませよう、
骨も折れていないし入院の必要もないから大した事にはならないよ・・・云々。
「ワシ別にゴネたりせぇへんから、お互い運が悪かったんや、早よキレイに終わらせよな」
そう言うと彼はうっすらと涙を浮かべて何度も何度も頭を下げた。

タクシーで帰って欲しいと2千円、渡されたがそのくしゃくしゃの紙幣が何だか切なくて
僕は「駅まで歩いてそこから電車で帰るから大丈夫や」そう言ってお金を返した。
彼のクルマも僕が突っ込んだ衝撃で車軸が曲がってしまいレッカーで牽引して帰るという。
僕は歩き始めてすぐに後悔した。腰がめっちゃ痛い。左足を引きずってまともに歩けない。
(あれー、駅ってこんなに遠かったかぁー、キツいな)
僕は医者から絶対に外してはいけないと言われた首を固定するムチウチ用のカラーを外し
ヘルメットの中に押し込んでペッタコンペッタコン、足を引きずって肩を大きく揺らして歩いた。

近鉄の駅のホームのベンチまでやっとたどり着いてふと気付く。
このカッコ、誰がどう見てもバイクで事故して帰る途中・・・丸わかりだな。
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そうだな・・・学生の頃に一度こんな事があったかな。懐かしいな・・・なんて。
電車に乗ったらいろんな人が僕を見てるような気がして、何だか情けないやら恥ずかしいやら。
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自宅マンションの階段を上がるのにヒーヒー言いながらやっと到着。
足が痛い・・・更にスネのあたりがパンパンに晴れてきた。
足首が無傷の右足と比べると一回り以上太くなってる。出血は止まってた。
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ただいま、今日は遅くなってごめんね。「びーち」。
俺はもう少しでお前に会えなくなる所だったよ、危ない危ない。
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もう大丈夫だからね・・牧草をいっぱい食べて元気に過ごしておくれ。

体の痛みと動きの悪さ、そして外傷、自分のダメージを色々分析してみたが明日は分からん。
ひとまず今日こんな事故に遭ったこと、怪我をしていて本調子ではないことを上司に報告。
幸い土曜日は元々ダイビングの予定で休暇を取っていた。幸か不幸か台風で中止。
日曜に予定されているガイドの仕事をそのまま遂行できるのかどうか、ギリギリまで葛藤した。
楽しみしにているキラキラ君をがっかりさせたくない、多少の痛みなら我慢できるかも
翌朝(土曜日)、仕事に行くつもりでバイク屋さんに代車のスクーターを借りに行った。
病院での再検査と診断書の発行、警察へ出頭して書類の提出そして調書を制作。
日曜日の仕事に行くつもりで面倒なすべての用事を前日の土曜日にこなしておかなければ
僕は事故当日より更に痛みが増した体にムチ打って各所を回っった。
最後にもう一度バイク屋に寄って我が愛車の損傷チェックをした。
バックミラーが吹き飛んでいくのを見たな・・・やっぱりなくなってる。
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ガソリンタンクにも軽い凹みがあった。
それよりも左のステップとチェンジペダルが真後ろに180°グンニャリ曲がってる。
ここに僕の左足が乗ってたんだ、ぶつかった瞬間、車とのあいだに挟まれたんだっけ。
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相手の車のホイールキャップの欠片が刺さってる。
足をのせていたステップペダルは潰れちゃってる。よくこれで僕の足首は折れなかったな。
ま、今もパンパンに腫れてるんだけど普通ならボッキリ折れてるな。
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このステッカーが安全のお守りだった。僕は骨折もなくその日のうちに家に帰れた。
ちゃんと守ってくれたんだね。
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それにしてもあの衝突の瞬間ボンネットを飛び越えて道路に叩きつけられるはずの僕を
背中から抱きすくめるようにして守ってくれた(ように感じた)その時の真っ白い眩しい光。
僕は宙を舞ったそのわずかな時間にしっかり実感した。白くて温かい光に包まれる感じ。

あれは何だったんだろう?たまたま相手の車のヘッドライトの前を落ちていったから?
僕の勝手な思い込み?でもはっきり感触が残ってた。そして予想よりずっと軽く着地した。
ヘルメットの傷もホンのちょっと、塗装が削れてるだけ。
僕をいつも見守って、守り続いけていてくれる(見えない存在)に、手を合わせて感謝。
「ちょっと調子に乗ってました。守ってくださってありがとうございました、今後気をつけます」
例えぼくの思い過ごしだとしても、勝手な解釈だとしても、そうぜずには居られなかった。
生かされてことへの感謝、そして最近それを忘れていた事への反省。

何も知らずに僕の帰りを待っていた「びーち」にもごめんね、ありがとう。
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ひょっとして俺を守ってくれたのは お前か? ・・・まさかね。
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結局、日曜日のガイドの仕事は他のヘルパーさんが替りに入ってくれる事になって
僕は体のあちこちに湿布薬を貼って寝たり起きたり。気がついたら1日はあっという間に暮れた。

ゆっくり静養したおかげで痛みは随分楽になった。
月曜の朝からは借りてきたスクーターでいつもどおり仕事に行こう。
慣れないバイクだし、いつも以上に慎重に、安全運転で走ろう。

僕を守ってくれた温かくて優しい存在に叱られないように。

信じるか信じないかは、あなた次第。

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by beach_bunny | 2013-09-01 23:30 | ちょっとスピリチュアル  

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